鮫!鯨!蛇!ムカデ!ピラニア!猿&禅! [映画雑感]

この週末は月曜祝日の「3連休」となるんで、配給会社も勝負かけて封切作品を揃えてきたわけだが、題名眺めると「わくわくどうぶつ大集合」みたいなことになっとるぞ。
「猿」というのは「海猿」のことだが。

それにしても『BRAVE HEARTS 海猿』の、各シネコンにおけるスクリーン占有率はすごいな。
話題性からいえば『ヘルタースケルター』の方が上だと思うし、『ポケモン』も公開されるんだが。

もうシネコンの名前も「TOHO海猿シネマズ」とか「ユナイテッド海猿シネマズ」とか「109海猿シネマズ」とか「ワーナーマイカル海猿」とか「新宿海猿バルト9」とか「新宿海猿ピカデリー」とかにしといたらどうなん?
もっともどんなに海猿にあふれてても、俺は映画版2作を見た段階で、お腹いっぱいになったんで、3作目は見てない。
よって今回も「見ザル聞かザル海猿」である。


まず「鮫」VS「ピラニア」の人食い対決に期待がかかる。

『ピラニア・リターンズ』は3D上映。
前作『ピラニア3D』が、正しい3D映画の見本を示しただけに、今回も「その方向性」にブレがないように祈るのみ。監督が、常に攻めの姿勢が素晴らしいアレクサンドル・アジャから、
『The FEAST/ザ・フィースト』シリーズのジョン・ギャラガーに替わってるのが気になるが、あのシリーズのアホっぽさも捨てがたいものがあったんで、健闘を期待しよう。

対する「鮫」の方は『シャーク・ナイト』
これも本来3D映画として製作されてるのに、なんと日本では2D上映!
いやタイタンとかジョン・カーターとかMIBとか、そういうもんは3Dじゃなくたって一向に構わんが、これは3Dでやれよ。飛び出されて怖いとなったら「サメのアゴ」だろ。
しかも監督は『ファイナル・デッド』シリーズで3Dの見せ方にも長けてるデヴィッド・R・エリスだぞ。


次いこう。蛇やムカデは苦手な人も多いよね。

『ムカデ人間2』は、一部からは「最も待望されたパート2」作品といわれてる。
「お尻とお口をくっつけちゃおう」というキ●ガイ博士を描いた前作の続きといおうか、その『ムカデ人間』のDVDを見た素人が「僕もつなげてみたい」と、麻酔も医療用具もなく、日曜大工感覚で犠牲者たちをムカデ化してくという、手前味噌な設定だ。

あまりのグロさにモノクロで撮影したそうな。
といっても俺は前作をまだ見てないんで、レンタルして予習しとこう。
都内では「新宿武蔵野館」1館で、しかもレイト1回のみの上映。これは混むかもな。


「蛇」の方はグロではなく『白蛇伝説~ホワイト・スネーク~』
「なんだなんだデビット・カヴァーデイルか?」とロック・ドキュメンタリーと思いきや、ジェット・リーが『チャイニーズ・ゴースト・ストーリー』のチン・シウトンと組んだ「もののけファンタジー・ホラー」のようだ。
都内では「シネマート六本木」での単独公開。


次は「鯨」だが、これはホラーではなく、『だれもがクジラを愛してる。』
1988年10月に世界中のお茶の間の話題をさらったアラスカのクジラ救出作戦の実話を元に描いた、といっても俺はそんな話聞いたこともなかったが、まあ「感動のドラマ」ということなんだろう。
原題は『BIG MIRACLE』なので、日本の配給会社が、わざわざ日本へのあてつけみたいな邦題をつけたってことだな。
『だれもがクジラを食べている。』に変えるべき。

同じ海洋生物の感動の実話を描いて、愛しのアシュレイ・ジャッドが出てて、全米興行第1位にもなった『イルカと少年』が、劇場公開されず、DVDスルーになったのに、なんでこっちが?という思いが拭えないので、多分見ない。


最後に「&禅」だが、これはもちろん
『3D SEX&禅』である。
テキトーな伝え聞きでは、香港では『アバター』よりヒットしたと言われてる、古典エロ文学の映画化だ。その『アバター』以降「これからは3Dの時代だ!」などと言いながら一向に盛り上がる気配もなかったのは、その理由はわかってるくせに、どこも踏み出さずに、子供だましのCG見せてお茶を濁し続けてきたからだ。

そこでついに中国が、超大国の存在感を見せつけることとなった。
「見たいものを見せてあげる」
ってのは沢尻エリカのセリフではないのだ。
まあしかし本当にすごい場面に関しては、原紗央莉など、日本のエロ系女優に頼ってるということなんで、今後はその分野でも「国産」でまかなえるようになってほしい。
なんたって人的資源は豊富なんだから。
これ厳密には「香港映画」で、中国本土では上映禁止だそうだが。
都内では俺もよく通ってる「シネマート新宿」での単独公開。
はじめてそこで見る3Dがこれになるのか。若干こっ恥ずかしさはあるな。


この他にも前述の『ヘルタースケルター』に、芥川賞原作の映画化で、前田敦子がけっこう体張ってるらしい『苦役列車』と話題作に事欠かない週末となってる。

でもここまで書いといて、俺が一番楽しみにしてるのは、全米ベストセラーの映画化で、マシュー・マコノヒー主演の『リンカーン弁護士』なんだが。
原作は『わが心臓の痛み』が、イーストウッド監督・主演『ブラッド・ワーク』として映画化されてるマイケル・コナリーのハードボイルドだ。

2012年7月14日

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