ストーンズ「パンクへの返答」ライヴ [音楽&ライヴ映画]

『ザ・ローリング・ストーンズ サム・ガールズ・ライブ・イン・テキサス’78』

ザ・ローリング・ストーンズ サム・ガールズ.jpg

シネコンのHPのチェックを怠らないようにしてる。急にこういうのが上映されたりするからだ。ワーナーマイカルシネマの港北で見たが、もうブルーレイとかも発売されてるし、一般料金より高いしで、客は8人位だったな。
『シャイン・ア・ライト』は場所を変えて5回見に行ってるが、それ以降ストーンズのライヴフィルムが相次いでリリースされてる。

1972年のライヴ『レディース・アンド・ジェントルメン』は日劇のレイトで、1981年の全米ツアーライヴで、日本初公開時は丸の内ピカデリーでやってた『ザ・ローリング・ストーンズ レッツ・スペンド・ザ・ナイト・トゥゲザー』はシアターN渋谷のリバイバル上映で、それぞれ見た。

今年3本目となるこのライヴフィルムは、前述2本の間を埋めるような時期のもの。
テキサス州フォートワースのライヴ会場は、わりと小振りな印象で、日本青年館でやってるような、ステージが近く感じられる。
『レッツ・スペンド…』はスタジアム・ライヴなんで、ステージ自体も広すぎるんだよね。
1972年の『レディース…』はパフォーマンスもセットリストも申しぶんないんだけど、撮影がラフでステージも暗めなんで、映像作品としては不満も残ったが、このテキサスのライヴはカメラもいい。

セットリストは

レット・イット・ロック
オール・ダウン・ザ・ライン
ホンキー・トンク・ウィメン
スター、スター
ホェン・ザ・ウィップ・カムズ・ダウン☆
ビースト・オブ・バーデン☆
ミス・ユー☆
ジャスト・マイ・イマジネイション☆
シャッタード☆
リスペクタブル☆
ファー・アウェイ・アイズ☆
ラヴ・イン・ヴェイン
ダイスをころがせ
ハッピー
スウィート・リトル・シックスティーン
ブラウン・シュガー
ジャンピン・ジャック・フラッシュ

☆はアルバム『女たち』収録曲


アルバム『女たち』リリース直後ということで、その中から7曲もプレイしてる。なので『レディース…』と比べると選曲のバランスがいいとは言えないが、ミック・ジャガーが冒頭のインタビューで言うように、『女たち』は当時のパンクロックへの対抗意識でもあり、タイトでスピード感のあるナンバーが並んでる。
なのでライヴ17曲中、11曲目の『ファー・アウェイ・アイズ』と次のロバート・ジョンソンのブルース曲『ラヴ・イン・ヴェイン』で、ギアを落とす他は、頭から終わりまで5速で突っ走っていく。

1974年にギターのミック・テイラーが脱退し、翌年のアルバム『ブラック・アンド・ブルー』のレコーディングに参加したロン・ウッドが、そのままツアー・サポート・メンバーとして加わった。その頃のツアーの舞台裏を取材した記事が、たしか当時の日本版「ローリングストーン」誌に載ってたが、楽屋でミックとキースが盛んにロンに対して「かわいがり」を行なってて、度が過ぎるとチャーリーが「いい加減にしろ!」と一喝してたそうだ。
このライヴでも間奏部分でミックがロンのケツをひっぱたいたり、ちょっかい出してる。

ほぼMCもなく、ミックはシャウトし続け、跳ね続けで、やっぱり声の張りとか違うんだよな。チャーリーのドラムも強靭だし。『ジャンピン・ジャック・フラッシュ』のスピード感とか、俺は『シャイン・ア・ライト』は大好きだが、再現できないパワーというのはあるよな、それはしょうがない、人間は歳を取るんだから。
まさにストーンズによる一気呵成の「ロックンロール・ショウ」だった。

2011年11月22日

nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。